「舞台」カテゴリーアーカイブ

M&Oplaysプロデュース 「リムジン」富山公演

M&Oplaysプロデュース 「リムジン」富山公演

倉持裕×向井理×水川あさみのタッグで贈る新作は、「嘘」を巡る心理サスペンス

2011年から続く「鎌塚氏シリーズ」や、「ライク・ドロシー」「虹とマーブル」「磁場」など、多彩な作品を生み出してきた倉持裕×M&Oplays公演。今回の新作は、主人公の男が自己保身のためについた一つの嘘が、次の嘘を呼び、逃げ場のないところまで追い詰められていく恐怖を、ブラックな笑いを交えて描く、サスペンス。

紫綬褒章受章記念 オール阪神・巨⼈ 芸能⽣活45周年特別公演ツアー inとやま

紫綬褒章受章記念 オール阪神・巨⼈ 芸能⽣活45周年特別公演ツアー inとやま

芸能生活45周年を迎えたオール阪神・巨人。そのスピード感あふれる漫才芸は今もなお色あせることなく、全国各地の劇場で大爆笑を巻き起こしています。

今回の45周年を記念した特別ツアーは、歌あり、トークあり、漫才ありと盛りだくさんの特別プログラム。そして中川家、銀シャリなどの選りすぐりの漫才師を含めた様々なスペシャルゲストがまだまだ出演!!師匠の45周年記念を祝い会場をさらに盛り上げます。

オール阪神・巨人の45周年を記念した特別な爆笑公演に、ご期待ください!!

~崩壊シリーズ~第3弾「派」

~崩壊シリーズ~「派」 富山公演

人気芸人を手がける構成作家のオークラが作・演出!!
観客を崩壊の渦(!?)に巻き込んだドタバタ喜劇、~崩壊シリーズ~第3弾「派」が富山で上演決定!

あらすじ

結成5年を迎えた劇団「荻窪遊々演劇社」は、劇団員も減り、客席も閑古鳥が鳴くようになっていて、完全に行き詰まっていた。「もうこれ以上続けても無理なのか・・・?」 と誰もが解散の危機を感じていたその時、座長が1つ提案をする。自分たちの作風が今の時代とマッチしていないのかもしれない。そこで、今、小劇場界で注目されている、若き新進気鋭作家を劇団に迎え、新生「荻窪遊々演劇社」として再起を図る。
選んだ題材は「法廷モノ」…これが失敗に終わった場合、この「荻窪遊々演劇社」は解散する!と決意表明。

ところが、新進気鋭作家率いる新メンバーの「クール派」と、座長を筆頭とする「お涙頂戴派」で意見が割れ、その溝は深まるばかり・・・ 劇団が2つの派閥に対立したまま、本番を迎える。

芝居であるはずの「有罪・無罪の派閥」と、劇団員同士のリアルな派閥争いが重なり始め、芝居を壊そうとする者、自分だけ目立とうとする者、その足を引っ張ろうと邪魔をする者、暴れ出す者、解散を食い止めようと必死に芝居を続けようとする者・・・

各々が台本とは全く違う行動を起こし始め、 舞台はどんどん崩壊していく・・・
果たして「荻窪遊々演劇社」は、解散することになるのか-!?

舞台「月の獣」 新潟公演

舞台「月の獣」 新潟公演

「あなたの呼吸が聞こえる」
これは希望、癒し、救い-そして愛の物語

アメリカ・ウィスコンシン州出身のリチャード・カリノスキ―が、第一次世界大戦中に起きたアルメニア人迫害の実話に基づいて描いた本作『月の獣(Beast on the Moon)』は、1995年の初演から今日まで19か国語に翻訳、20か国以上で上演され、2001年にはフランス演劇界で最も権威ある「モリエール賞」を受賞しています。

日本での初演は2015年。その際にも演出を手掛けた日本を代表する演出家・栗山民也が、映画、ドラマ、舞台と幅広いフィールドで活躍する眞島秀和と、早くから実力派女優として注目されていた岸井ゆきのをはじめ力強く魅力的な出演者の方々とタッグを組み、再び演出いたします。

時代、国、民族、社会・・・状況は変われども、ふれあい、繋がり、絆に飢えて愛を渇望する人の姿は変わりません。お互いの苦しい過去を受け入れ、真の夫婦、そして家族になっていく―

人間の本質を描いた本作品、どうぞご期待ください。

吉本新喜劇ワールドツアー ~60周年 それがどうした!~ 富山公演

吉本新喜劇ワールドツアー ~60周年 それがどうした!~ 富山公演

お茶の間でおなじみの吉本新喜劇は1959年3月1日、当時のうめだ花月劇場がオープンすると共に誕生してから、2019年3月1日で60周年を迎え、それを記念して吉本新喜劇60周年記念「吉本新喜劇ワールドツアー~60周年 それがどうした!~」を開催!!

国内はもちろん、世界を笑いの渦に巻き込んでいくこのツアー、富山公演では、すっちーと酒井藍の2座長が皆様に大爆笑をお届けいたします。2019年の新喜劇も乞うご期待お見逃しなく!

「吉本新喜劇ワールドツアー ~60周年 それがどうした!~ 」富山公演

『化粧二題』富山公演

『化粧二題』富山公演

豪華キャストで贈る、この上なく贅沢な一人芝居×二本立て
大衆演劇「五月座」の女座長・五月洋子には有森也実
大衆演劇「市川辰三劇団」座長・市川辰三には内野聖陽
二人はともに初めての一人芝居。新境地に挑みます。

作品紹介

女優の 1 人芝居の傑作と名高い『化粧』を原型とし、女優の息子の立場を書き加え、登場人物それぞれの 1 人芝居を 2 幕構成で上演、2 人の「自己発見劇」として生まれた本作。

~かつて子供を「捨てた」ことのある大衆演劇の女座長が、自分でもそれと知らぬ間に、出しものの芝居を使って、自分で自分の行為を許し、自分勝手な、都合のいい欺瞞を遣っているのを、出演依頼に訪れたテレビ局員が鋭く剔出します。自分のゴマカシを指摘された彼女は、いっとき荒れ狂いますが、やがて自分の薄汚れたところに気づき、自分の本当の姿を発見し、そのことを通して新しい自分を築いていく。つまり主題は自己発見でした。~ ――井上ひさし

コメント

内野聖陽『化粧二題』への思い(2018年11月18日)

井上ひさし先生の戯曲を演じられる!しかも、一人芝居!
今、私は、役者として久しぶりの喜びと興奮の中に居ます。
なぜなら、素敵な物語を演ずる機会を与えられたからです。
捨てた母と、捨てられた息子の物語。
ボクは、捨てられた男を独りで演じます。
井上ひさし先生の作品は『箱根強羅ホテル』が最初。
この時も“遅筆堂”の看板はご健在で、完成台本が上がったのは初日3日前ぐらい!ファックスが夜中にカタカタとなり出し、原稿が1,2枚やってくる。ところが私の出番は一向になく、稽古場に行ってもやることがなく先輩俳優だけが台詞をもらい、その日の稽古に合わせてブツブツ台詞を唱えている。「うわぁ~俺は稽古がしたくても本が来ないよ~!」と気が狂いそうな毎日でした。
ところが今回は、もう手元に本がある!!
井上ひさし先生のホンなのに目の前にある!!
もうこれだけで私は幸せ者と言うほかありません。
そして、美しくやさしい日本語と、心にしみる素敵なお話。
これだけ揃って燃えなかったら男じゃない、役者じゃない、…とばかりに喜んでいます。今度は稽古をいっぱいできます。天国で井上先生が丸いメガネの奥でニコニコしながら「内野君、これでダメな舞台だったらぼくのせいじゃないよ。だって本はできてるんだからね」と語られている感じです。天国にいらっしゃる井上ひさし先生にも笑って泣いていただけるように頑張ろうと思ってます。
そして、劇団を辞めてから実に21年ぶりにタッグ組ませて頂く鵜山仁さん。実は、鵜山さんは、ボクが文学座研修生の頃、初めてのプロの舞台に抜擢してくださったまさにその人なのです。21年経って、内野は、その程度かと、軽く足払いなのか、お、内野なかなか力をつけたな…となるのか、とにかく、鵜山さんの演劇人としての大きな胸に体当たりして、思いもよらぬエネルギーが爆発するのを楽しみにしているところであります。
この本を初めて読んだとき、“男のやせ我慢”のカッコよさ、いじらしさに泣けました。虚勢を張ったり、武士は食わねど高楊枝みたいな姿はあまり見かけなくなったように思いますが、この本には、いつの時代にも変わらない男子の生き様があると思っています。母に捨てられてから再会するまでを、井上さんの巧みな独り対話劇で魅せていく手法は、僕にとっても刺激的な冒険と戦いになるはずです。どうぞ内野聖陽の挑戦を目撃しに劇場まで足をお運びくださいませ!!!

有森也実

はい、演ります。演らせて下さいとお返事したものの、今は怖くて怖くて震えています。『頭痛肩こり樋口一葉』、『シャンハイムーン』と2作品に出演させていただきました。井上先生の台詞は手前に道がついているんです。その道を歩かないと台詞に辿り着かない、発見の道で幸せな時もあるんですが、大抵は大変。今は交通許可書を貰ったといったところでしょうか、稽古までは一人旅、まず台本の活字を追って右往左往、稽古が始まれば心強い鵜山さんとカンパニーが一緒です。今回は女優の役、そして一人芝居、今こそ自我を棄て捨身で取り組むチャンス到来と震えながら覚悟を決めています。そして、気の早い話ですが、本番は1幕が跳ねた後で毎日内野さんの舞台が観られるなんて贅沢です。

鵜山仁(演出)

『化粧二題』という作品には、芝居の面白さと難しさ、そして芝居が果たすべき役割についての期待、恐れ、決意がみなぎっています。
初演のパンフレットの前口上で作者は、この芝居は「二つの自己発見劇」だと表現しているわけですが、さて、ごまかしのない自己発見のシミュレーションが、どう舞台に立ち上がるか…。
有森、内野両座長の気合が、孤独で華やかな一人芝居の魅力を一層輝かせてくれることを、今から楽しみにしています。

野村万作萬斎 狂言の現在2019 富山公演

野村万作萬斎狂言の現在2019

太郎冠者狂言屈指の名曲「木六駄」を、米寿を迎えた人間国宝・万作の円熟の至芸で。さらに裕基、萬斎も相手を勤めて、三代が共演。また奇想天外な発想と、シュールで賑やかな舞台で人気の「茸」を太一郎のシテで。そして萬斎が、初演以来様々な試みを重ねて、常に進化を続ける「MANSAIボレロ」の最新バージョンに挑む。三代を核に、幅広く多彩に繰り広げる、魅惑の夕べ。

曲目

レクチャートーク
野村萬斎

軽妙なトークで、狂言の楽しみ方、曲目の見どころを、わかりやすく解説。

狂言 木六駄(きろくだ)
野村万作  野村裕基、野村萬斎、高野和憲

六頭の牛に薪を、六頭の牛に炭を積み、酒樽を添えて都に届けよと命じられた太郎冠者。大雪の中、思うように動かない十二頭の牛を追いながら山道を急ぎ、ようやく峠の茶屋にたどり着くと、つい酒樽に手をつけて、上機嫌で謡い舞ううち…。

狂言 茸(くさびら)
野村太一郎  石田幸雄、飯田 豪、中村修一、石田淡朗、内藤 連、月崎晴夫、岡 聡史、野村裕基、深田博治

何某は家の中に人間大の茸が生え、取っても取っても無くならないので、山伏に法力で取り除いてほしいと頼む。山伏は祈祷を始めるが、茸はますます増え、山伏や何某に悪戯をする。疲れ果てた山伏は最後の気力を振り絞って祈るが…。

独舞 MANSAIボレロ
野村萬斎
  作曲: ラヴェル 振付: 野村萬斎
萬斎が長年の構想を経て 2011 年に世田谷パブリックシアターで初演し、以降各所で好評を博しているプログラム。ラヴェルの傑作舞踊音楽「ボレロ」と、『三番叟』を軸とする狂言の発想と技法とが結晶し生まれた、珠玉の独舞。

「奇跡の人」富山公演

「奇跡の人」富山公演

家庭教師アニー・サリヴァンと三重苦の少女ヘレン・ケラーを題材にした「奇跡の人」は、ウィリアム・ギブソンによって戯曲化され、1959年にアン・バンクラフト、パティ・デュークによって初演、その3年後には映画化されて大ヒット、また各国で翻訳されたこの戯曲は60年経った現在も世界中で上演されている不朽の名作。逃れがたい運命で結ばれた二人の女性と、彼女らを取り巻く家族。愛と信頼、闘いと再生…これは、自分自身と闘う人間たちのドラマである。

ストーリー

アラバマのケラー家。アーサー・ケラー大尉(益岡徹)とその妻ケイト(江口のりこ)がベビー・ベッドを心配そうに覗き込んでいる。1歳半の娘ヘレン・ケラー(鈴木梨央)が熱を出したのだ。やっと熱が下がり安心したのも束の間、ヘレンは音にも光にも全く反応しなくなっていた……。

それから5年。それ以降、ヘレンは見えない、聞こえない、しゃべれない世界を生きている。そして、それゆえ甘やかされて育てられたヘレンは、わがまま放題。まるで暴君のように振る舞うヘレンを、家族はどうすることもできない。そんな折、ボストン・パーキンス盲学校の生徒アニー・サリヴァン(高畑充希)の元に、ヘレンの家庭教師の話が舞い込んでくる。誰もがお手上げの仕事ではあったが、孤独で貧しい環境を20才まで生きてきたアニーは、自立という人生の目標を達成するため、初めて得た仕事に果敢に挑戦しようとする。

はるばる汽車を乗り継いでケラー家にたどり着いたアニー。アーサー、そしてヘレンの義兄ジェイムズ(須賀健太)は、余りにも若い家庭教師に疑念を抱くが、ケイトだけはアニーに望みを掛ける。そして、アニーとヘレンの初対面の時。ヘレンはアニーに近づき、その全身を手で探る。それはふたりの闘いのはじまりだった……

キャスト・演出家コメント

■高畑充希(アニー・サリヴァン役)

私は「奇跡の人」という作品が小さい頃から好きで、どんな形でも良いから関わりたいと思っていました。17歳の時からヘレンを2度演じさせて頂いている時に、サリヴァン先生と向き合っていく中で、「サリヴァン先生だったらどんな風に感じるんだろう」と思うことがありました。そうした中で、自分自身が先生の年齢を超え、「サリヴァン先生も演じてみたい」と思うようになったので、今回こうした機会を頂けることは凄く嬉しいです。同時にプレッシャーもありますが、自分なりのサリヴァン先生に、出会えたらいいなと思っています。

 ■鈴木梨央(ヘレン・ケラー役)

初めての舞台で分からないことだらけですが、ヘレンの心の声や、生きる力を、私らしいヘレンを演じられるよう、全身全霊で臨んでいきたいです。
自分がヘレンという役を通して、またステップアップできるようなお芝居と向き合えることに喜びでいっぱいです。高畑さんをはじめ、皆さんとぶつかり合って素晴らしい作品にできたらなと思います。

 ■演出家・森新太郎

自分としてはとても珍しいことですが、前回の「奇跡の人」の演出が気に入っています。この作品を抽象舞台で創るのは非常に難しいのですが、我ながら上手く出来上がったんです。結構がんばったな、って(笑)。そして、これも本当に珍しいことなのですが、いつの日かもう一度取り組んでみたいと思ったのも、この「奇跡の人」でした。今回また演出できることを心より嬉しく思っています。
特に、前回ヘレン・ケラーだった高畑充希がアニー・サリヴァンを演じる、こんなに納得のいくキャスティングは他にありません。彼女が演じるサリヴァンを想像するだけでワクワクしてしまいます。ちっちゃい身体で、未知の世界に乗り込み奮闘している“全力娘”のサリヴァンがありありと目に浮かびます(笑)。
4年前驚いたのは、最後のヘレンの「ウォーター!」について「口をこじ開けるように」というイメージを伝えたら、彼女は本当に口を両手でこじ開けて「ア゙ーア゙ー」って何かを出そうとする動きをして・・・。僕が演出したけれど、あの演技は高畑充希の発明なんですよね。僕も思ってもいなかった新しいヘレン・ケラーが出来上がった瞬間でした。彼女の芝居には常に勇気があって、その勇気がサリヴァンと重なるのです。今回も僕の予想をはるかに上回るサリヴァンが出てくる気がしています。
そんな高畑充希のパワーに対抗しなくてはならない、ヘレン・ケラー。これは誰にでもできる役ではなく、歴代、可能性のある女優にしか与えられない役です。透き通るような感性とバイタリティの両輪が必要となります。僕には鈴木梨央さんしかいませんでした。彼女なら、ヘレンの魂の深い深いところまで降りていけるはずと確信しています。溌剌とした2人の女優による、とてもいい組み合わせが誕生しました。

『イーハトーボの劇列車』富山公演

『イーハトーボの劇列車』富山公演

―これは、井上ひさしが 愛してやまない日本語に、 不思議でかわいらしく、
輝くような生命を与えてくれた、 ある岩手花巻人の評伝劇 ―

これからの人間はこうあるべきだという基本。その見本のひとつが宮沢賢治だという気がしてなりません。必要以上に賢治を持ち上げるのは避けなければなりませんが、どうしてもそんな気がしてならないのです。 ――― 井上ひさし

詩人にして童話作家、宗教家で音楽家、科学者で農業技師、土壌改良家で造園技師、教師で社会運動家。しなやかで堅固な信念を持ち、夭逝した宮沢賢治。
短い生涯でトランク一杯に挫折と希望を詰め込んで、岩手から東京に上京すること九回。
そのうち転機となった四回の上京を、あの世に旅立つ亡霊たちや自ら描いた童話の世界の住人と共に、夜汽車に揺られてダダスコダ、ダダスコダ。行きつく先は岩手か東京か、星々が煌めく宇宙の果てか…。
「世界ぜんたいが幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない」そう信じた宮沢賢治が夢見たイーハトーボは果てしなく遠かった。