完璧なる執事 三宅弘城 × 推理好きの令嬢 二階堂ふみ
生涯無休を誓った鎌塚アカシに、長期休暇が言い渡された。
泣く泣く乗った寝台特急。
恋! 殺人! 暴走! 「橋がない!」
― 鎌塚シリーズ第 6 弾、初めての列車旅 ―
本作は三宅弘城が主演を務め 2011 年から定期的に上演している人気シリーズ「鎌塚氏シリーズ」の第 6 弾となる新作です。今回はヒロインに「鎌塚氏、腹におさめる」で登場した推理好きの令嬢、綿小路チタルを演じた二階堂ふみが再登場し、豪華列車を舞台に、鎌塚アカシとともに、難事件に挑戦します。断崖絶壁、長い鉄橋、なぜか危険な場所ばかり走る列車を舞台に展開する、スクリューボールコメディ(&少しミステリー)『鎌塚氏シリーズ』第 6 弾にご期待下さい。
ストーリー
『完璧なる執事』として名高い鎌塚アカシ(三宅弘城)は、密かに思いを寄せていた女中の上見ケシキに失恋したことから、すっかり元気をなくし、それを見かねた主人から休暇を言い渡された。
しかしこれまで仕事一筋だったアカシは休み方を知らない。どうしたものかと途方に暮れていたところ、ひょんなことから豪華寝台特急『アルビオン』の切符が舞い込んできた。自分には分不相応だと迷いながらもアカシは乗車する。
と、その車内で、かつて仕えていた綿小路家の令嬢チタル(二階堂ふみ)と再会を果たす。チタルは若くして両親を亡くしていた(『鎌塚氏、腹におさめる』より)。そんなチタルの従者は憂い顔の若い青年、真鍋リョウスケ(櫻井海音)。聞けば、彼はつい先日綿小路家で起きた殺人事件の犯人として容疑をかけられているという。名家の令嬢でありながら探偵に憧れているチタルは真相究明に燃えている。
この列車に乗り込んだらしい真犯人をつきとめるべく、アカシに協力を要請する。本音を言えば休息が苦痛だったアカシは、結局乗客の身辺調査を開始する。
裏の顔は詐欺師、実業家・柳平トクジ(マキタスポーツ)や、クイズ好きの侯爵夫人、諏訪ノギク(西田尚美)など、ひとクセもふたクセもある乗客や、アカシとは旧知の仲、宇佐スミキチ(玉置孝匡)など、賑やかな登場人物が入り乱れ、またしても面倒な騒動に巻き込まれていくアカシ。そして、列車の中でも第二の事件が勃発!
疾走する列車の中、アカシの活躍によってハッピーエンドの大団円を迎えることができるのか、果たして、結末はいかに―――!