物語は45歳のダンスインストラクター / マイケルが、メキシコ湾に聳え立つリリー・ハリソン夫人のコンドミニアムを訪れたところから始まる―
リリーはインストラクターの軽薄な冗談に怒り出し、6週間のダンスレッスンの契約を破棄すると、インストラクター派遣会社に連絡をしようとする。
やっとの思いで手に入れた仕事をなくしたくないマイケルは「自分の妻は重い病気であり、解雇されると困る」と懇願する。
しかたなく受け入れるリリー。
とりあえず試験期間と言うことで最初のレッスンを開始する―
1週目―スウィング
2週目―タンゴ
3週目―ワルツ
4週目―フォックストロット
5週目―チャチャチャ
6週目―コンテンポラリーダンス
反発しあいながらもダンスレッスンを重ねるうちにだんだんと心を通わせていく、年齢も生き方も違うリリーとマイケル。
本音をぶつけて、傷付け合いながらも、お互いを許し合う二人。
10週目のボーナスレッスン、美しい夕映えを背景に踊る二人を見て、誰もが思わず涙する―
人生で最も大切なものに改めて気付かされる、心温まる珠玉の作品。