「狂言公演」カテゴリーアーカイブ

野村万作萬斎 狂言の現在2023

野村万作萬斎 狂言の現在2023

オーバード・ホール 中ホール開館記念
日本の古典喜劇、人間国宝・野村万作と多方面で活躍中の野村萬斎親子による「狂言の現在」シリーズ。

曲目

レクチャートーク
軽妙なトークで、狂言の楽しみ方、曲目の見どころを、わかりやすく解説。

「舟渡聟」ふなわたしむこ
 聟入り(新婚の夫が妻の実家を訪ね、初対面の挨拶をする)の道中で渡し船に乗った聟。土産の酒樽に目を付けた船頭に強引に無心され、あらかた飲まれて軽くなった樽を持って、やっとのことで舅宅にたどり着くが…。
 数ある聟狂言の中でも屈指の名作で、祝福、祝賀の代表曲。人間国宝の至芸によって、記念公演に花を添えます。

「三番叟」さんばそう
 その由来と成立の過程は謎に包まれ、神事と芸能が未分化な時代に遡ると推測されますが、翁が「能にして能に非ず」とされるように、三番叟も「狂言にして狂言に非ず」、今も半ば神事として神聖視されながら、同時に独特の編成、組み手の囃子によるジャズやロックにも通じるリズム、バレエを思わせる烏飛びのダイナミックな跳躍など、原初的、宇宙的なエネルギーに充ちた、斬新で独特の魅力に溢れた舞踏曲としても注目され、人気を集めています。
 大地を踏み、五穀豊穣を祈る究極の祝典曲で、中ホールの開館を寿ぎます。

「野村万作萬斎 狂言の現在2022」富山公演

「野村万作萬斎 狂言の現在2022」富山公演

4年連続となる『狂言三大』今回も恒例のレクチャートークに続いて、萬斎・裕基による大名狂言の人気曲、また万作による異色の聟狂言をお届けします。身勝手で横暴な大名と脅されていた昆布売りの鮮やかな逆転と謡い節、小唄節、踊り節など様々な売り声もお楽しみ。そして祖父まで登場する珍しい聟狂言では、鮮やかなめでたさの中、人間国宝の至芸によって、デフォルメされた老人像が見事に描きだされます。見どころ、聴きどころもたっぷりと≪江戸前狂言≫の醍醐味を存分にお楽しみいただきます。お見逃しなく!

曲目

レクチャートーク ・・・・・・ 野村萬斎 深田博治
軽妙なトークで、狂言の楽しみ方、曲目の見どころを、わかりやすく解説。

「昆布売」こぶうり ・・・野村萬斎 野村裕基
大名は外出のお供がいないので、通り掛かりの昆布売りを脅して、むりやり共にして、太刀持ちをさせる。昆布売りは隙を見て太刀を抜き、逆に大名を脅して昆布を売らせると…。

「孫聟」まごむこ ・・・野村万作 深田博治 月崎晴夫 飯田豪
今日はめでたい聟入り(結婚後初めて聟が妻の実家へ挨拶にくる)の日。舅たちは口うるさい祖父を外出させ、そのすきに祝儀を済ませてしまおうと策を練るが、そうと知った祖父には通用しない。いよいよ聟がやってくると、大張りきりの祖父は、舅そっちのけで盃事に口を出して、やりたい放題…。

「野村万作萬斎 狂言の現在2021」富山公演

「野村万作萬斎 狂言の現在2021」富山公演

曲目

レクチャートーク ・・・・・・ 野村萬斎
軽妙なトークで、狂言の楽しみ方、曲目の見どころを、わかりやすく解説。

「柑子」こうじ ・・・野村万作 深田博治 後見:内藤連
預けておいた珍しい三つ生りの柑子(一本の枝に三つの実が生ったミカン)を返せと主人に言われた太郎冠者。一つは枝から落ちて門の外へ転がろうとしたので「こうじ門を出でず」と食べ、もう一つは刀の鍔で押しつぶされたので食べたと言い訳する。
残る一つはというと、鬼界ケ島に―――

「二人袴」ふたりばかま ・・・野村萬斎 高野和憲 石田淡朗 野村裕基 後見:中村修一
世間知らずの若い夫が『聟入り』(妻の実家への挨拶)に一人で行けず、父親に門前まで付き添って貰う。一つしかない礼装の長袴を着せてやって父親が外で待っているところを、舅の家の太郎冠者に見つけられ、息子と交代で長袴を着替えて挨拶に行くが、二人一緒に来てくれと言われて大弱り…。

「野村万作萬斎 狂言の現在2020」狂言三代 特別公演

「野村万作萬斎 狂言の現在2020」狂言三代 特別公演

曲目

レクチャートーク ・・・・・・ 野村萬斎
軽妙なトークで、狂言の楽しみ方、曲目の見どころを、わかりやすく解説。

「鬼の継子」おにのままこ ・・・深田博治 内藤連 ほか
越中の国、芦倉の里に住む女が夫に先立たれ、実家に帰ろうと子を抱いて旅をしている。そこに鬼が現れ、死んで地獄にいる夫が極楽にいけるよう閻魔にとりなす代わりに、結婚を迫る。女は仕方なく承知し、身支度をする間、鬼に子守りを頼む。楽しげに子供をあやしていた鬼だが、かわいさのあまり…。

「靭猿」うつぼざる ・・・野村万作 野村裕基 野村萬斎 三藤なつ葉 ほか
狩に行く道中、子猿を連れた猿曳に出会った大名。猿皮の靭が欲しくなって、子猿の皮を貸せと猿曳に迫る。猿曳は必死に抵抗したものの、大名に射殺すと脅されて、泣く泣く子猿を打とうとするが、無心に芸をする子猿の姿を見て…。

狂言の代表的な名曲「靭猿」を、万作三代で上演します。身勝手で横暴な大名に、毅然として抵抗する猿曳の緊迫した対立、打つに打てない猿曳と子猿の愁嘆場から、一転してめでたい猿舞になり、祝言性に満ちた和楽に至る、劇的な構成と展開を持つ大曲です。子猿を勤めるのは万作の孫で萬斎の姪、万作一門では裕基以来12 年ぶりの子猿です。三世代しかも四役揃っての上演は稀少で、まさに一期一会の機会と言えましょう。

野村万作萬斎 狂言の現在2019 富山公演

野村万作萬斎狂言の現在2019

太郎冠者狂言屈指の名曲「木六駄」を、米寿を迎えた人間国宝・万作の円熟の至芸で。さらに裕基、萬斎も相手を勤めて、三代が共演。また奇想天外な発想と、シュールで賑やかな舞台で人気の「茸」を太一郎のシテで。そして萬斎が、初演以来様々な試みを重ねて、常に進化を続ける「MANSAIボレロ」の最新バージョンに挑む。三代を核に、幅広く多彩に繰り広げる、魅惑の夕べ。

曲目

レクチャートーク
野村萬斎

軽妙なトークで、狂言の楽しみ方、曲目の見どころを、わかりやすく解説。

狂言 木六駄(きろくだ)
野村万作  野村裕基、野村萬斎、高野和憲

六頭の牛に薪を、六頭の牛に炭を積み、酒樽を添えて都に届けよと命じられた太郎冠者。大雪の中、思うように動かない十二頭の牛を追いながら山道を急ぎ、ようやく峠の茶屋にたどり着くと、つい酒樽に手をつけて、上機嫌で謡い舞ううち…。

狂言 茸(くさびら)
野村太一郎  石田幸雄、飯田 豪、中村修一、石田淡朗、内藤 連、月崎晴夫、岡 聡史、野村裕基、深田博治

何某は家の中に人間大の茸が生え、取っても取っても無くならないので、山伏に法力で取り除いてほしいと頼む。山伏は祈祷を始めるが、茸はますます増え、山伏や何某に悪戯をする。疲れ果てた山伏は最後の気力を振り絞って祈るが…。

独舞 MANSAIボレロ
野村萬斎
  作曲: ラヴェル 振付: 野村萬斎
萬斎が長年の構想を経て 2011 年に世田谷パブリックシアターで初演し、以降各所で好評を博しているプログラム。ラヴェルの傑作舞踊音楽「ボレロ」と、『三番叟』を軸とする狂言の発想と技法とが結晶し生まれた、珠玉の独舞。

野村万作・萬斎 狂言の現在2017

野村万作・萬斎 狂言の現在2017

狂言の認知度向上へと国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する一方、現代劇や映画・テレビドラマの主演、NHK「にほんごであそぼ」に出演するなど幅広く活躍している野村萬斎。軽妙なトークで狂言の楽しみ方・曲目の見所などを、わかりやすく解説しますので、狂言が始めての方でも安心してご覧いただけます。幅広くある曲目の中から今年は何が披露されるのか、野村萬斎の魅力ある舞台をどうぞご覧ください。

プロフィール

野村万作
野村万作(のむらまんさく)

1931年 6月 22日生 B型 東京都出身。
重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)。2015年文化功労者として顕彰を受ける。祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事。3歳で初舞台。早稲田大学文学部卒業。「万作の会」主宰。軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。国内外で狂言普及に貢献。ハワイ大・ワシントン大では客員教授を務める。狂言の技術の粋が尽くされる秘曲『釣狐』に長年取り組み、その演技で芸術祭大賞を受賞。その他、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、紫綬褒章、坪内逍遥大賞、長谷川伸賞等、多数の受賞歴を持つ。02年早稲田大学芸術功労者として表彰を受ける。06年朝日賞受賞。12年旭日小綬章受章。『月に憑かれたピエロ』『子午線の祀り』『秋江』『法螺侍』『敦-山月記・名人伝-』等、狂言師として新たな試みにもしばしば取り組み、現在に至る狂言隆盛の礎を築く。11年、練馬文化センター名誉館長に就任。後進の指導にも定評がある。

野村萬斎
野村萬斎(のむらまんさい)

1966年 4月 5日生 B型 東京都出身。
祖父・故六世野村万蔵及び父・野村万作に師事。重要無形文化財総合指定者。3歳で初舞台。東京芸術大学音楽学部卒業。
「狂言ござる乃座」主宰。国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する一方、現代劇や映画・テレビドラマの主演、舞台『敦-山月記・名人伝-』『国盗人』など古典の技法を駆使した作品の演出、NHK『にほんごであそぼ』に出演するなど幅広く活躍。各分野で非凡さを発揮し、狂言の認知度向上に大きく貢献。現代に生きる狂言師として、あらゆる活動を通し狂言の在り方を問うている。94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。芸術祭新人賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞等、受賞多数。12年には芸術祭優秀賞受賞。2002 年より世田谷パブリックシアター芸術監督。

曲目

レクチャートーク  ・・・・・・ 野村萬斎
軽妙なトークで、狂言の楽しみ方、曲目の見どころを、わかりやすく解説。

「柿山伏」(かきやまぶし) ・・・深田博治 ほか
出羽・羽黒山の山伏が、大峰、葛城の霊地で修行して帰国の途中、道ばたの柿の木に登って柿を食べ始める。それを見つけた畑の持ち主は腹を立て、梢に隠れた山伏をなぶってやろうと、さまざまな動物に見立て、その度に山伏は鳴きまねをするが、鳶のまねをするうちについ飛び降りて…。

「樋の酒」 (ひのさけ)  ・・・野村万作 高野和憲 ほか
主人は、日頃から盗み酒をする二人の冠者を、別々の蔵に閉じ込めて外出する。しかし酒蔵の次郎冠者が酒を飲み始めるので、太郎冠者は羨ましくてたまらない。蔵に桶があることを思い出した次郎冠者が、酒蔵の窓から桶を渡して酒を注ぐと・・・。
能舞台様式ならではの本舞台と橋掛かりを効果的に使った、奇妙な酒宴も見もの。
狂言の現在2017 万作樋の酒

「仁王」(におう)・・・野村萬斎 石田幸雄 ほか
賭博で無一物になった博突打は、在所にいたたまれなくなって何某に相談に行く。何某が一計を案じて『仁王が天下った』と触れ回り、博突打が仁王になりすまして立っていると、聞きつけた参詣人が次々にやってきて願をかけ、供物をしてくれる。すっかり味をしめて次の参詣人を待っていると、足の悪い男がやってきて仁王の足をなで回し…。
狂言の現在2017 仁王

野村万作萬斎狂言の現在 2016

野村万作萬斎 狂言の現在2016

テレビ・映画などでも活躍している野村萬斎の狂言が今回は高岡で開催されます。
特に、今年春に現代ものでは初めての主演映画に探偵役として出演して、各界の注目を浴びています。
人気と実力のある萬斎の狂言の世界にぜひお運びください。

  1. レクチャートーク・・・・・・・野村萬斎
    軽妙なトークで、狂言の楽しみ方、曲目の見どころを、わかりやすく解説。
  2. 佐渡狐(さどぎつね)・・・・・・野村万作 他
    どちらも都へ年貢を納めにいく佐渡のお百姓と越後のお百姓が街道で出会い、道ずれになって話すうちに佐渡に狐がいるかいないかを巡って激しい言い争いになり、都の奏者にどちらが正しいか決めてもらおうとするが・・・。
  3. 鈍太郎(どんたろう)・・・・・・野村萬斎 他
    三年ぶりに旅から戻ってきた鈍太郎は下京の妻、上京の女のもとをおとずれるが、どちらも本人と信じてくれず、別の男と結婚をしたと嘘をついて追い返されてしまい、落胆して出家を決意する。一方しばらくたって鈍太郎本人と気づいた妻と女は、あわてて出家をやめさせようと駆けるが・・・。
野村万作萬斎狂言の現在 2015

北陸新幹線開業記念・新装富山県民会館のオープンを記念して
野村万作萬斎狂言の現在 2015

  1. レクチャートーク・・・・・・・野村萬斎 :狂言の言い回しや動作をわかりやすく説明・解説、より狂言を楽しく見聞きできます。また萬斎の声も素敵です。
  2. 素囃子:神舞
  3. 末広かり(すえひろがり)・・・・・・野村万作 他
  4. 小傘(こがらかさ)・・・・・・野村萬斎 他上記曲目は予定です。

野村万作萬斎 狂言の現在2014

レクチャートーク・・・野村萬斎:狂言の言い回しや動作をわかりやすく説明・解説、より狂言を楽しく見聞きできます。また萬斎の声も素敵です。

二人大名(ふたりだいみょう)・・・野村万作 :二人連れで遊びに出かけた大名は、お供が居ないのは体裁が悪いと通りがかりの男を脅し、無理やり太刀をもたせて、お供に仕立て上げるが、隙を見た男に逆に太刀で脅かされて大慌て・・・。

千切木(ちぎりき)・・・野村萬斎 :連歌講の仲間はずれにされた太郎は、皆が集まっているところに押しかけて難癖をつけるが、大勢に踏みつけられて気絶する。怒った女房は嫌がる太郎に棒を持たせ、むりやり仕返しに行かせるが・・・。

野村万作萬斎 狂言の現在2013

レクチャートーク・・・・・・・野村萬斎:狂言の言い回しや動作をわかりやすく説明・解説、より狂言を楽しく見聞きできます。また萬斎の声も素敵です。
船渡聟(ふなわたしむこ)・・・野村万作:初対面の舅に挨拶に行く道中、渡船の船頭に脅されて、みやげの酒を飲み尽くされた聟。ようやく舅の家にたどり着くが、そこにいたのは…
千鳥(ちどり)・・・・・・・・野村萬斎:太郎冠者はツケをためた酒屋の亭主に、千鳥捕りの話をおもしろおかしく聞かせて、なんとか酒樽を失敬しようと、あの手この手と繰り出すが…